ポルシェ アプルーブド保証は必要か?911の故障率は低いけど「たまごにわとり」かも

フェラーリの保証は約70万円※ですが、ポルシェの保証「アプルーブド保証」は約10万円~と、僕たちサラリーマンも手が届きそうな値段です。※東京の正規代理店の場合

その金額を払えば、1年間の安心が買えるので安いかもしれません。

車検にあたり、アプルーブド保証を更新するべきか悩みました。

あれこれ調べて、備忘録としてまとめました。

同じように悩んでいる人もいらっしゃると思います。ご参考になれば嬉しいです。

アプルーブド保証は3パターン

・新車保証(新車購入から3年間保証)

・延長(中古車)保証(新車保証が終了した後の継続保証)

・スタンドアローン保証(新規で加入する保証)

アプルーブド保証はパターンが3つあります。

新車のみ付帯する「新車保証」と、新車保証が終了した後の「延長保証」、新規加入の「スタンドアローン保証」です。

僕は、この春にポルシェセンターで認定中古車のカイエンターボクーペを買いました。 

認定中古車には1年間のアプルーブド保証が付いています。

2年目以降も保証を延長する場合、延長保証で可能です。

Porsche Cayenne Turbo Coupe E3K40A

V8エンジン550馬力。空も飛べそうな加速感。ほとんどスポーツカー。1年保証が付いている認定中古車。

カーセンサーやGoo-Netで購入した中古車のポルシェも、ポルシェの基準を満たせば保証を後付けできます。

それが3つ目のスタンドアローン保証です。

スタンドアローン保証は、延長保証より割高ですが、保証内容は新車や認定中古車と同じです。

カーセンサーでマカンを買った時にスタンドアローン保証を後付けしましたが、加入できない場合もあります。

Porsche Macan S 95-BCTM

V6エンジン340馬力。カイエンターボクーペより馬力は劣るけど、PDKで誰でもプロレーサー並みにギアチェンジできる。トルクもカイエンターボより小さく、回すと伸びる。スタンドアローン保証1年を後付け。

スタンドアローン保証を後付けしたマカンについては以下にまとめています。

スタンドアローン保証 後付け費用はこちらがお勧め

アプルーブド保証の加入・継続は、ポルシェセンターで検査・整備が前提

この春に買った認定中古車のカイエンターボクーペが車検を迎えます。

ポルシェセンターの車検の見積もりは、消耗品交換込みで約35万円でした。

認定中古車は、ポルシェセンターでしっかり整備されてから納車されます。

認定中古車の基準を満たさないパーツは交換されます。消耗品も対象です。

買ってから半年たっておらず、消耗品はまだまだ大丈夫です。

つまり、ポルシェセンターの車検のベースラインは、このあたりの金額と言えそうです。

「買ったばかりだし、消耗品は交換不要だな」

「整備も終わったばっかり。なんなら車検もポルシェセンターじゃなくていいかも」

そんなことを考え始めましたが、一つ忘れていました。

そうです。アプルーブド保証です。

アプルーブド保証を延長するためには条件があります。

その1つが、ポルシェが指定する定期点検整備を実施することです。

アプルーブド保証のパンフレット。保証条件として「指定の定期点検整備を実施すること」等が記載。

オイル交換は条件に明記されていないが、条件を満たさないと保証が適用されない

車検の35万円に加えて、アプルーブド保証の料金も必要です。

カイエンターボクーペは、1年保証で144,500円です。

車検と合計で、約50万円になります。

2年以上の保証も可能で、長期ほど割安になります。

とはいえ、車検と合計すると相当な金額になります。

アプルーブド保証のパンフレット。2024年6月1日時点の価格。2025年5月頃に7%ほど値上がりしている。「保険と同様に値上がりしている。パーツ価格の高騰等で修理費も高止まり。アプルーブド保証費も影響を受けた。2~3年ごとに値上がりしている。」(ポルシェセンター担当様)

1年134,200円→144,500円
2年243,100円→260,000円
3年348,700円→375,000円
2024年6月保証費と執筆時点の価格

このあたりで、だんだん財布の紐が固くなってきました。

「何か削れるところはないかな・・・」

見積もりを見直すと、オイル交換8万円やエアコンフィルター交換2.5万円などがありました。

それらを合計すると約12万円を削れそうです。

特に、オイル交換は8万円と高く、ポルシェセンターの担当様に相談しました。

オイル交換を削れますか?

そこは正直に言いますと、判断が難しいところです。消耗品の適切な交換が保証条件の一つです。ポルシェセンター以外で交換する場合「ポルシェと同等の技術力やレベル」が求められますが、その証明が難しいです。

つまり、ポルシェセンター以外で消耗品を交換した場合、故障が発生しても、保証されない場合があるということです。

これは厳しいですね。

何かが起こった時の保証なのに、保証されないなんて意味がありません。

あらためて認定中古車のアプルーブド保証書を読むと、そのようなことが書いてありました。

ポルシェアプルーブドワランティ保証書の保証適用除外事項。これらに該当するかについては、すべてポルシェが判断。ポルシェセンターが申請しても却下される場合もあるとのこと。

Youtubeにあげているように、僕は、ローギア・高回転で走るのが大好きです。

エンジンに負荷もかかります。オイルは重要です。

もし、エンジンが故障した時、「ポルシェセンター以外でオイル交換したことが原因だから、保証できない」と言われたら、困ったことになります。

保証するか、しないかは、ポルシェが決めます。

ポルシェセンターが申請しても、ポルシェが却下したら保証されません。

こんな感じで遊んでます!

ポルシェの故障率は低いけど「たまごにわとり」かも

当たり前ですが、故障しなければ、保証は不要です。

「ポルシェは故障しない車」と、聞いたことがあります。

いろいろ調べたところ、ヒントになりそうなデータがありました。

2023年~2024年にドイツのTUV(Technischer Überwachungs Verein 技術検査協会)が実施した乗用車検査です。

TUVは、製品・サービスの安全規格の適合性について検査・認証する第三者認証機関です。

TUVの検査結果をADAC(ドイツ自動車クラブ)がまとめています。

228種・約1,020万台を検査し、車種ごとに重大な欠陥の発生率がわかります。

この報告を見ると、ポルシェ911は、重大な欠陥の発生率が極めて低いです。

「ポルシェは故障しない車」と言われる理由の1つと言えそうです。

228種・約1,020万台の検査結果。911は極めて優秀。ADACは、日本車が優れていることも触れていた。なんだか嬉しい。

出典:ADAC ADAC資料をもとに筆者が作表

ただ、ポルシェはアプルーブド保証を世界で提供しています。

他社より、しっかりメンテナンスされた個体も多いと思います。

また、ポルシェは車好きなユーザが多く、他社のユーザより、車に手間やお金をかけているかもしれません。

経済面でも、他社ユーザより、ゆとりがありそうです。

そう考えると、この調査結果は「たまごにわとり」的な話も混じっていそうです。

ただ、他社も保証を提供しています。

他社もそれなりにメンテナンスしているとすれば、911の結果はすごいですね。

とはいえ、ポルシェも経年変化する

ADAC資料から、911のすごさがわかりました。

とはいえ、911も年式が落ちてくると、欠陥率も高くなります。

先ほどの表のとおり、経過年数が長くなるほど、911も重大な欠陥率はあがっています。

ただ、それでも、911は優秀と言えそうです。

別の調査を、2020年にドイツでDEKRA(ドイツ自動車安全協会)が実施しています。

この調査では、経過年数ごとの平均欠陥率が報告されています。

先ほどのADACの調査と突き合わせると、下表のように、911の欠陥率が低いことがわかります。

欠陥の定義など調査の仕様・条件がADACと異なり一概に比較できませんが、参考になりそうです。

911の欠陥率は平均より低い。

出典:ADAC DEKRA 2つの資料をもとに筆者が作表

9年落ち以上の古い車の欠陥率は40%。照明装置・ブレーキ・ホイール・タイヤを含む車軸など様々。

出典:DEKRA 

他の資料においても、911の耐久・信頼性の高さに言及しています。

The best electric vehicles are based on combustion platforms(TUV)

一方、TESLAなどEVも調査してますが、意外に欠陥率が高いですね。

911は壊れにくいけどSUVは?

911が壊れにくいことは、「たまごにわとり」を含むにせよ、本当なのだろうと思います。

でも、僕の車は911ではありません。カイエンターボクーペです。

車重が2トン超もあり、エアサスや下周りが特に気がかりです。

アプルーブド保証のパンフレット。消耗品は保証対象外。ショックアブソーバー(バネサス)は対象外だが、エアサスは保証されるのは嬉しい。エアサスのコンプレッサーの寿命は一般的に10年10万kmとか。ポルシェセンターのエアサスの交換費用は1本あたり約80万円。砂漠やオフロード走行は高負荷で土砂も良くない。

エンジンも水平対向ではなく、V8です。

911とは仕様が異なることや、先ほどの調査結果表に911以外が載っておらず、なんとも言えません。

そこでWEBを探したところ、イギリス運輸省の調査機関DVSAが同様に調査していました。

イギリス版の車検のデータについて、3年~8年落ちの車を対象に欠陥率を公開しています。

欠陥率の低いTOP25の車種について海外メディアがレポートしています。

欠陥率が低いTOP25にランクインしたポルシェ。

出典:whatcar whatcarのレポートをもとに筆者が作表。オリジナルデータはイギリスのDVSA調査結果。

気になるカイエンは、ランクインしてませんね。。

マカンがランクインしているので、カイエンも悪くないと期待したい。。

この調査においても911はランクインしてますね。やっぱりすごい911。

アプルーブド保証が切れると、保証再開はいろいろと面倒かも

詳細は公開されていませんが、ポルシェセンター担当様のお話を総合すると、アプルーブド保証が一度切れてしまうと、いろいろと面倒かもしれません。

アプルーブド保証はポルシェセンターがポルシェに申請しますが、保証する・しないを決めるのはポルシェです。

例えば、タイヤは、状態が悪い場合、保証の新規申請が通りません。

更新においても同様ですが、ポルシェセンター担当様によると、新規と更新では若干異なるようです。

タイヤについて保証加入の基準はあるものの、延長保証については、あまりに溝が少ないという状態でなければ基本的には問題ありません。車検時の保安適合的な意味合いが強いです。

他の業界同様に、ポルシェにおいても、新規審査のハードルは、更新より高いようです。

ということで、悩んだ末に・・・

いろいろ調べましたが、僕はアプルーブド保証を延長することにしました。

理由は、故障を気にせずポルシェを全力で楽しみたいからです。

皆さんの参考になれば嬉しいです!

保証延長したらまたUPします!

この記事を書いた2週間後に壊れました

前期マカンのシガーソケット

前期マカンのシガーソケットは常時電源です。

バッテリー直結です。

エンジンOFF後も使用を続けるとバッテリー上がりの原因になります。

ここも常時電源です

でも、こんな使い方もできます!

なんと、シガーソケットからバッテリーを充電できます!

まだ買うか決めていないのですが、ディーラー担当様から「ネットでポルシェ純正の充電器が売っていますよ」と教えていただきました。

Yahoo!ショッピングで価格は4万円前後です。

Amazonでは純正品は見当たりませんでした。

前期マカンは、アイドリングストップ機能が付いています。

特にノロノロの街乗りで、頻繁にアイドリングストップすると、バッテリーも消耗しやすいと思います。

この充電器があれば、夏場でも快適に過ごせそうです。

自宅で充電できても、いずれバッテリーの性能は低下

ただ、そうはいっても万能ではないそうです。

「繰り返し充電できますが、バッテリー内の比重が変わってしまうと、性能が低下します」(前出の担当様)

以下も参考になりそうです。

一般社団法人電池工業会「自動車用バッテリーのQ&A」(一般社団法人 電池工業会のサイトにリンクします)

マカンに限らず、ポルシェのバッテリーは大きく、交換費用がとても高いです。

ディーラー担当様によると10万円~見たほうがよさそうです。

Amazonでは安く売ってますので、持ち込みを許してもらえるかディーラーに相談ですね。

もし、ディーラーから断られたら、オートバックス等で交換してから入庫すると良いと思います。

バッテリーの大容量化は一部の他社にも見られます。

例えば、アメ車のJeep。

「最近の車種はバッテリー2個搭載が標準です」と、Jeepディーラーから聞きました。

バッテリー2個交換は・・・厳しいですね笑

2024/12/22追記 USBも常時電源です!

このブログを書いた後、たまたま気づいたのですが、USBも常時電源です!

シガーソケットだけが常時電源だと思っていましたが、それは誤りでした。

今日、いつもよりも空気が乾していて、車内用のUSB加湿器をONにしました。

加湿器をONにして、しばらく走ったと家に戻り、イグニッションをOFFにしました。

イグニッションをOFFにしてからしばらくの間は、一部の電装品が点灯することがあります。

これはポルシェに限らず、他の自動車メーカーでもよくあることです。

かくいう僕の加湿器も、イグニッションをOFFにしてしばらくの間、モクモクと水蒸気の煙を吐き出していました。

「イグニッションをOFFにしてから、何秒くらいで電装系もOFFになるんだろう」

そう疑問に思った僕は、そのまま車内に残り、車内からリモコンでキーロックをして、確かめることにしました。

電子ブレーキの赤ランプが消灯し、インパネの赤ランプも消灯し、、、

「ん?水蒸気はモクモク続けているぞ??」

その後もしばらくの間、車内に残りましたが、OFFになる気配がありません。

どうやら、USBも常時電源のようです。

僕のサイトの画像等を見て、シガーソケットだけが常時電源だと勘違いさせてたらごめんなさい!

マカンのUSBは常時電源です。お気をつけて!!

※仕様は年式や車種で異なる場合があります。

前期マカンの説明書はポルシェ公式サイトにあります(ポルシェのサイトにリンクします)

ポルシェのブレーキパッドは摩耗するとディスクも交換

Porsche Macan S
マカン(95-BCTM)の前輪ディスクブレーキ。以前の所有車JEEPチェロキー(XJ)と比べて効きが半端ない大型ディスクブレーキ。

多くの自動車メーカーでは、ブレーキパッドが摩耗すると、ブレーキパッドを交換しますが、ディーラーの担当様によると、ポルシェはディスクも交換するそうです。

これは、ポルシェのブレーキは、制動を高めるためにディスクもすり減るようになっているからだとか。

車検でよくある話として「車検あるある」を担当様が教えてくれました。

それは、「タイヤ・バッテリー・ブレーキの3つのパーツ。3種の神器ではないですが、3つまとめて車検で交換すると高額になりがち」だそうです。

「ブレーキだけで10万~」と聞きました。3種の神器は避けたいですね。。

Porsche Cayenne Turbo Coupé
カイエンターボクーペ(E3K40A)の前輪ディスクブレーキ。マカンSより更に効きが半端ない。ホワイトキャリパーはPSCB(Porsche Surface Coated Brake)標準装備。セラミックコーティングのブレーキは1,000km走行してもほとんどブレーキダストが発生しない(僕の体験談)。ポルシェ公式の説明はこちら(ポルシェのサイトにリンクします)

車の乗り方でブレーキパッドの減り方も異なる

ブレーキパッドは前輪と後輪にありますが、乗り方次第で減り方が変わるそうです。

街乗りが多い場合、前輪のブレーキパッドが減りやすいそうです。

これは、頻繁にブレーキをするたびに前輪へ重心が移動した状態でパッドを削るためです。

僕も街乗りが多いので、なんとかパッドを長持ちできないか相談したところ「エンジンブレーキを使うとパッドの減りを抑制できます!」とアドバイスいただきました。

SPORTモードをONにすることでパッドの減りも抑えられる

また、高速道路を走行時は、SPORTモードをONにすることで、シフトチェンジのタイミングを遅らせて引っ張ることができます。

これにより、シフトダウンの時も高回転域からエンジンブレーキをかけながらシフトダウンできるので、パッドの減りも抑えられます。

SPORTモードをまだ試していませんが、走りも快適になり、ブレーキパッドも長持ちするなら嬉しいですね!

ディスクだけ交換してもらえれば費用が抑制できるのにと思いました笑
「長い人で6年くらい交換不要な方もいらっしゃます」(ディーラー担当様)

ディーラー担当様からこの話を聞いて以来、積極的にエンジンブレーキを使うようになりました。

これにより、ブレーキパッドやブレーキディスクの減りは抑えられます。

ただ、その代わりに、エンジンブレーキを多用することにより、エンジンやミッションに負担がかかるかもしれません。

アプルーブド保証のメリットがここにもある

しかし!例のアプルーブド保証(僕のマカンの場合はスタンドアローン保証)に入っています。

当然、ミッションやエンジン系は保証されますので、ガンガンまわしても大丈夫なのです!

ポルシェはもともとアウトバーンなど超高速も走る車です。

そのように使い方に耐えられるように設計されているはず!(そう祈りたい)

一方、ブレーキパッドやブレーキディスクは、消耗品のため、保証の対象外です。

すり減った時は、自腹交換になります。

保証に加入しておいて良かったです!

前期マカンのリモコン電池交換

マカンのリモコン電池は簡単に交換できます

入庫した後、ディーラーから「リモコン電池の交換時期です。交換されますか?」と連絡がありました。

費用を聞いたところ「2,000円前後」とのことで、もしかしたら100均で買ったらできるかもと思い、「自分でやりますので!」とお断りをいれました。

ネットで調べてみると、皆さんご自分でされていますね。

真似したらすぐできたので、皆さんもぜひ!

必要なもの

CR2032というボタン電池。100円均一で2個100円で買えます。

交換手順

リモコンを裏返します

端っこのツマミをスライドさせながら、境目に爪を入れて水平方向に引っ張ると、エマージェンシーキーが出ます

そのままエマージェンシーキーを手前方向に持ち上げると、このようにエマージェンシーキーを取り外せます

電池を取り出します

取り出した電池

CR2032というボタン電池です

100均で売ってました!

しかも2個で100円!

逆の手順で電池とエマージェンシーキーをセットすれば完了です!

ご注意

このボタン電池(CR2032)は他モデルにも使えるかもしれませんが、取扱説明書を事前に確認してください。

初めての法定点検から車が戻ってきました 

マカンを預けて約1週間、法定点検(12か月点検整備)(ポルシェのサイトにリンクします)を終えて戻ってきました。

ディーラーの担当様いわく「程度は良好です!」とのことでした。

希望していたアプルーブド保証(スタンドアローン保証)も問題なく付けられました。

気になる費用ですが、以下の通りでした!

項目費用
アプルーブド保証(スタンドアローン保証)16.4
12か月点検整備5.3
オイル交換6.8
微粒子フィルタ交換1.6
ワイパー交換1.9
タイヤシーラント交換1.8
ドライブレコーダ・工賃7
合計40.8万

ドライブレコーダーは家族の要望で付けましたが、それを除くと約33万でした。

タイヤシーラントは保証を受けるためには必須となっておりました。

希望しませんでしたが「マストで何卒よろしくお願いいたします」とのことです。

今回は保証切れの車体に後付けするスタンドアローン保証でしたが、次回からは保証継続となり、費用も抑えられると思います。

初回からけっこうな出費になりましたが、これで安心して乗れます!

※金額は、車種や年式等によって異なる場合があります。

アプルーブド保証には111項目の有償検査が必要

前回のサマリ
長く安心してポルシェに乗るには、アプルーブド保証が絶対と考えていた僕は、このような経緯で、なるべく程度の良いマカンを探していました。
なるべく程度の良い前期マカンの中古車を探しました

ここがもっとも大きなハードルだと思います。

条件を満たせばアプルーブド保証を後付けできます(この場合、スタンドアローン保証です)が、その条件のなかに、「111項目の有償検査」があります。

検査は検査費を払えばやってもらえますが、保証条件の1つに「111項目のチェックをクリアした車両のみ」とあります。(ポルシェのサイトにリンクします)

つまり、「この部品がダメです。車検は通りますがポルシェの基準を満たさないので交換してね」と言われたら、すべて承諾しないと保証が受けられません。。

程度の良い中古車を買う理由の1つがここにあります。

マカン購入後のアプルーブド保証にあたり、どれくらいポルシェの基準を満たす車両なのか、どれくらい整備費用がかかるのかわからず不安だったので、複数のポルシェディーラーに問い合わせたところ、だいたい皆さん同様でした。

毎年法定点検を受けて、整備もしっかりされていない限り10万円程度では済まないようで、「数年もポルシェディーラーから離れた車体なら、100万~見ていただければ」とおっしゃるディーラーも。。

「100万円」がすーっと会話に出てきたこの時に「もしかしたら、踏み入れてはいけない領域かもしれない・・・」と気合いが入りました笑

ポルシェは、走行距離以外に、経過年数も基準を持っており、多走行・低年式ほど、指摘事項も多く高額になる傾向があるそうです。

たとえ、安い車体を買ったとしても、長く安心してポルシェに乗るには、アプルーブド保証が絶対と考えていた僕は、このような経緯で、なるべく程度の良いマカンを探していました。

7,000KM!

僕のマカンは約7,000KM と少走行車。

購入を検討していた頃、どこのディーラーにお話ししても驚かれる個体でした。

あるディーラー担当様は「えっ?前期マカンで7,000KMですか?どこで売っているんですか?」とご興味を持たれていたご様子。

ディーラーで法定点検もしっかり記録されています。

それら車体の概要を伝えたうえで、「この車体だったらおおよそどの程度見ればよいでしょうか?」と聞いてみました。

「その車体でしたら、断言できませんが、おそらく数十万程度で収まるかもしれません。少走行車であっても、8年経過していますので、状態を拝見して、部品交換をお願いする場合もあります」とのことでした。

このように、中古車を購入する前に、複数のディーラーに車体情報を提供したうえで、疑問点を解消しておくと、だいたいのイメージがつく(≒覚悟ができる・・・)のでお勧めです。

また、ポルシェのディーラーは、全国どこでも同じサービスを受けられますが、経営は別法人です。

たとえば、僕の周辺には複数のディーラーがありますが、すべて異なる法人が経営されています。

「ポルシェはハイブランドなので、待っていても売れるだろうから、いい商売だな」と思っていましたが、日系の自動車メーカー系列販売店が経営から撤退したそうで、どれだけ顧客に価値を提供して支持されるかが大事なことは、一般企業同様のようです。

ということで、ディーラーに車を入庫し、アプルーブド保証(スタンドアローン保証)を受けるために111項目の有償検査を受けることにしました。「数日もあれば終わります」とのことで、結果がわかったらご報告いたします。

タイヤの溝が残っていても、古いタイヤは早めに交換しましょう!タイヤメーカーは製造から5年超のタイヤは毎年検査を推奨しています。僕は以前所有の車で高速道路を走行中、7年目のタイヤでバーストしました。マカンもタイヤの溝はかなり残っていましたが、8年経過していたので交換しました。

なるべく程度の良い前期マカンの中古車を探しました

ポルシェといっても、お手頃に中古車が買えるモデルもあります。 

僕の買った前期マカンもそうですが、初代カイエンもお手頃が多いですね。中には100万円を切るものもあります。

でも、安すぎる中古車の物件情報を見ると、だいたい走行距離が多いです。

車の部品には耐用距離数があり、10万KMあたりが1つの目安になるようです。

つまり、走行距離が多い車は、部品交換の必要性が高くなり、車体価格が安くても、追加費用が発生しやすいです。

しかし、そうかといって、走行距離の短い車は価格が高いです。

しかも、もしも、故障してしまったら、せっかく故障しないことを期待して車体価格の高い車を買ったのに、追加で修理費用なんて、とても辛い出費になります。

ポルシェは、日本車や他の外国車より部品代が高く、多くのポルシェオーナーブログにもあるように、修理費も高くなりがちです。

とてもそんな余裕はないし「いつ壊れるかわからない」「どれくらい修理費が請求されるかわからない」状態でポルシェに乗るなんて、僕には精神的に無理だと思いました。

ポルシェに乗りたいけど、無限地獄は避けたい・・・

ポルシェ公式保証は中古車にも後付けできる

そこで、たどりついたのが、ポルシェの公式保証「ポルシェ アプルーブド保証」でした。(ポルシェのサイトにリンクします)

公式サイトにもあるように、「初年度登録から15 年まで (車齢14年 / 走行距離20万 km以内))なら、中古車にも適用できます。

20万KM以内の制約はあるものの、保証期間中は走行距離無制限です。

多くのコンポーネントが保証対象です。※詳細は公式サイトでご確認ください。

この保証は、町の中古車屋さんで買ったポルシェにも、条件を満たしていれば後付けできます(この場合、スタンドアローン保証といいます)。

保証継承が切れた車体であっても条件を満たしていれば後付けできるという、融通の利く保証です。

このアプルーブド保証(スタンドアローン保証)を前提に前期マカンを探すことにしました。

保証の切れた車体はスタンドアローン保証で後付けできる 

保証継承が切れた車体に保証を後付けする場合、スタンドアローン保証で後付けできます。

スタンドアローン保証もポルシェの公式保証「ポルシェ アプルーブド保証」の1つです。

初回のみ費用が+α必要ですが、保証内容は継続保証と同じです

ポルシェアプルーブド保証パンフレット
ポルシェディーラーでもらえる

延長保証 1年121,000円

スタンドアローン保証 1年164,450円

※執筆当時のマカンの場合

ちなみにフェラーリは1年700,000円~とのことです。パーツ代も1.7倍~。ケタ違い。。

僕の買った2016年式MY2017マカンの場合、2031年まで保証が可能です。

2024年現在あと7年保証を付けられます。

スタンドアローンの3年契約で開始と思っていましたが「スタンドアローン保証を1年だけ加入し、翌年から延長保証を複数年とするほうがお得です」とディーラーさんからアドバイスいただきました。

若干ですが費用が安いです。

費用改定される可能性はありますが、こういったアドバイスは助かりますね!

7年保証した場合の比較(税込み・円)

保証1年目2年目3年目4年目5年目6年目7年目合計
スタンドアローン3年
+
延長保証3年
358,600314,600121000794,200
スタンドアローン1年
+
延長保証
164,450314,600314,600793,650

ですが、なかなかそんな簡単に話はおさまりません。

アプルーブド保証(アプルーブド保証)を受けるには、もっと大きなハードルが待っていたのです。。