このサイトで取り上げてきた前期マカンSを売りました。
買ってから数か月でお別れです。
新品のポルシェ認証N1タイヤにアプルーブド保証加入、消耗品交換済みで走行距離1万の低走行。
エンジンも絶好調で車内外とても綺麗に使っていました。
今までいろいろ記事を書きましたので、売った理由はご想像どおりかと思いますが、ポルシェ沼です。
もっとエンジンサウンドを食らいたい!もっと加速を楽しみたい!いろんなオプションを味わいたい!
興味がない人からすれば、まったくもって「もったいない」の一言ですが。。
気持ちがわかる人からすれば「いいね!」となるはずです?笑
この先もずっと乗るのであれば、より良い体験を求めての決断でした。

見納め。。いつ見てもかっこいいな。ポルシェの楽しさを教えてくれてありがとう!
動画で知りたい方はこちら!査定の様子やオークションの動画です。
カーオークションSellCaで予想していなかったエリアから落札されたメールが届いた時にとっさに出た声(実録)
インターネットオークションSellCa(セルカ)
このページ内のリンクからSellCaに査定申込いただくと、申込された方のSellCa成約手数料が5,000円割引され大変お得です!初めてご利用の方等の所定の条件がございます。条件は予告なく変更されることがあります。詳しくはSellCaまで。
SellCaは、自動車に特化したインターネットオークションです。
オークションといっても、ヤフオクのようなBtoCやCtoCではありません。
クイック・ネットワーク株式会社という企業が運営するCtoBtoBのオークションプラットフォームです。
僕らユーザがSellCaに申し込むと、インターネットオークションで、全国7,000のクルマ屋さんにオークションをかけられるというものです。
手続きや電話メール対応も、基本SellCaのみです。※陸送対応は業者さんと別途
便利でいいですね。

7000社にオークションをかけられる ※同社WEBより
最近は、自動車だけでなく、ブランド品などもCtoBtoBが充実しているようです。
自動車系で同様のサービスは他にもありますが、以下のようなポイントで使うことにしました。
・参加しているクルマ屋さんが多い
・住んでいる地域以外のクルマ屋さんにリーチできる
・実際にオークションの様子をWEBで見れるLIVE感
・ネットオークションをやったことがない なんとなく楽しそう
・希望額に届かなければ売らなくても良い その場合は無料
・相場等を考慮してプロが開始価格を決めてくれる
・成約手数料は取られるけど許容範囲(33,000円~)
・査定1社のみで良い
・電話地獄がない
・各社とスケジュール調整しなくて良い
・一括査定より高く売れるかも知れない
※執筆当時の条件です。最新の条件は同社WEBサイト等でご確認ください
いろいろ書きましたが、一番興味があったのが最後の「一括査定より高く売れるかもしれない」です。
一般的な自動車買い取り業者は、ユーザから買ったクルマを、オークション等で売り、その差額で儲けているそうです。
SellCaは、その買い取り業者を省くことで、中間マージンを省き、それをユーザに還元することを目指しているようです。

間に入る人が少ないほど、売り手の利益も高くなる
※同社WEBより
少し前に別のクルマを売った時は、大手中古車販売サイトの一括査定を利用しました。
対面オークションをさせていただいたこともあり、希望額より少し高く売れましたが、いろいろ手間がかかりました。。
申し込んだ瞬間から携帯は鳴りっぱなし。
なるべく多くのクルマ屋さんが査定に来れるように、各社とスケジュール調整。
「他社より一足先に査定させてくれ」「この電話で決めてくれたら+●万確定」等のお断り対応etc
そんなこともあり、今回はインターネットオークションのSellCaで売ることにしました。

クルマ売却のあるある話?そういえば思い当たる。
※同社Youtubeより

前回の対面オークションの様子。名刺の裏に書いてもらう一発決め。通常査定より高くなりやすいが、当日までの準備はとても大変。近隣店舗しか査定できない。
SellCa 申し込みから査定日の決定まで約10分
SellCaに申し込むと、電話がすぐにかかってきます。
希望する売却時期や金額等を聞かれ、査定日のスケジュールが決まるまで約10分でした。
超効率的でいいですね。
空いた時間で洗車し、査定に備えます。

申込は簡単。クルマと自分の情報を入力し、ぽちっとするだけ。

この画面が表示されたら、すぐに電話がかかってきた。

下にスクロールするとアンケートが表示されます。

キャンペーンコードsoizghbt
さらに下にスクロール。キャンペーンコードをご入力いただきアンケートに回答すると、成約時に特典として5,000円がもらえます!※初めてご利用される方のみ対象
※申込画面は執筆当時のものです
LINEの回答は数時間かかる スケジュールに余裕をもちましょう
申し込みから最初の電話、査定日決定までとても早いのですが、その後、LINEで質問しても回答に数時間程度かかります。
査定日や待ち合わせ場所の変更等は、スケジュールに余裕を持ちましょう。
また、最初の電話に折り返しても、担当にはつながりません。
「新規申し込みの方は1を・・」のようなアナウンスから始まり、その後の手続きを終えても回線が込み合っており、待ち時間がかなり長いです。
査定担当の電話番号も査定決定のメールに書いていますが、050から始まる番号(IP電話でしょうか)で、通常の携帯電話とは異なり、電話をかけても直接つながりません。
査定担当に直接電話したい場合、査定担当から受電した番号(僕は070始まりでした)にかけるとつながります。
疑問点や困りごとがあれば、早めに伝えておくのが良いです。

申込完了画面からLINEのQRコードを表示。スマホで登録するとLINEでもやりとりできるが、サポートセンターへに質問しても、回答に数時間程度かかる。メールも同程度。余裕をもったスケジュールを。
査定は約1時間で終了
指定場所に到着すると、ちょうど査定担当も到着したところでした。
1日複数の査定があり、渋滞にも巻き込まれたようで、予定より1時間ほど遅れて開始です。
遅れる場合は、こまめに電話もいただけますが、できれば査定日は用事を入れずに空けておいたほうが無難です。
夜になると、暗くて写真映りが悪くなったり、査定に響くことを気にしていましたが、お話を聞く限り、しっかり査定して記録するので、よほどでない限り、あまり影響はなさそうです。
とはいえ、日が暮れかかっていたので、まずは写真撮影を進めてもらうことにしました。

SellCaのナンバープレートを付けて撮影。大きい公園の駐車場等がお勧め。査定しやすいそうです。

いろんな角度から撮影。キズ凹みも同時にチェック。天井は修復が難しく、他の箇所より念入りにチェック。

下ものぞいてチェック。

ネジを外した形跡等がないかチェック。形跡があると修復アリの疑い。

境目をチェック。ピタリと綺麗に密着していない場合、修復アリの疑い。

後方からも下をチェック。写真では省略してますが、査定は徹底。

ドアの付け根もチェック。ネジ外しや修復の疑いがないか。

ボンネットも開けてチェック。不自然な形跡がないか。ある部分の色を見て、工場出荷の状態であることもチェック。

不自然な形跡がないか徹底的にチェック。

サイドのゆがみをチェック。

タイヤ周りは当たりやすく、修復されやすい箇所。

反対側もチェック。

専用機械で、塗料の厚さをチェック。薄さ厚さではなく、均一でムラがないかチェック。

タイヤ周りは修復しやすい箇所。

こんな感じで塗料の厚みを数値化。

バックも厚みを計測。

厚みがおよそ均一かチェック。先ほどの数字と異なるが問題ないレベル。
このように徹底的にキズや凹み、修復の疑いがないかチェックされます。
査定担当はプロなので、隠しても無駄です。
修復歴や不具合があれば、必ず事前に申告しましょう。
査定の間、ヒアリングシートの記入を求められます。
内容は簡単で、通常のクルマであれば、問題ないと思います。
1枚目下部のセールスポイントはしっかり書いたほうが良いです。
オークション出品時に入札の判断材料になります。

ヒアリングシート1枚目。セールスポイントは大事。

ヒアリングシート2枚目。こちらも簡単な内容。

査定の同意書。本人確認書類の提示も必須。
とても難しい価格決め
出品時に決めておく価格が2つあります。
オークションの開始価格と売切価格です。
開始価格は、オークションが始まるときの価格です。
SellCaが決めます。ユーザは決められません。
開始価格のベースは市場価格です。
市場価格は、その場でスマホで調べてくれます。
メーカーやモデル、年式、ボディ色、走行距離等を入力すると、直近の事例?で目安がわかります。
通常の買い取り業者は、市場価格を開示しませんが、SellCaは開示することも特徴とのこと。
ただ、僕のマカンは、年式が古いわりに走行距離がとても少なく、検索にHITしませんでした。
そのような場合、年式等に幅を持たせて再検索して、およその価格を割り出します。
割り出した市場価格をベースに、そこから一定のルールで四則演算して割り引くといった感じです。
SellCaとしては、成約することがビジネスなので、開始価格は市場価格より低めに設定します。
ユーザの手数料は成約価格によらず固定ですが、クルマ屋さんは成約価格に応じた手数料を払う仕組みです。

契約書のこれらを決めないと出品できない。査定当日に決められなければ持ち帰りOK。事前に決めておくとスムーズ。僕は決めずに持ち帰り。
難しいのは売切価格です。
「この価格を超えたら売買成立」となる価格です。
成立すると原則キャンセルできません。
ペナルティを払えば可能かもしれませんが、原則不可と捉えたほうが良いです。
とはいえ、高くしすぎると、売れません。
売切価格に達すると、売切ランプが点灯し、クルマ屋さんにもわかるそうです。
ランプが付くと、必ず買えるとわかり、入札に勢いが付くそうです。入札数は約2倍になるとか(SellCa調べ 動画1分16秒あたり~)
先に述べた通り、僕のマカンは案件がHITせず、市場価格はわかりませんでした。
Lexusや日産※のWEBサイトで下取り価格をシミュレーションできますが、それぞれロジックが異なり、価格も異なります。※25/3/24終了
例えば、Lexusの下取り価格は、約200万でした。
Lexusでは、モデルイヤーは指定できますが、走行距離を指定できません。
おそらく年式から平均的な走行距離を仮定していると思われます。
ですので、年式より走行距離が少ないor多い個体は評価しづらいです。
一方、日産は走行距離を指定できるタイプで、約280万でした。
僕のマカンの場合は、こちらが相場に近いと思います。

日産の下取り参考価格。走行距離が多くなると価格は下がるが、もっと下がると思っていた。走行距離が短いことはイメージアップになるが、価格へのアドバンテージはそれほどなさそう。※距離以外の条件をそろえて試算
ただ、Lexusと日産どちらの査定も、ポルシェ特有のオプションは反映できません。
最後は決めでしかなく、売切価格は多めに350万円にしました。
売切価格は、オークション開催中に下げることができます。
管理画面でボタンを押して、現在の価格で売切OKとするか、査定担当に引き下げてもらうよう依頼します。
売切価格は、上げることはできません。ご注意ください。
延長距離は、査定後にどれくらい走行するかのバッファです。
柔軟な仕組みで良いですが、この距離を超えて走行すると、減額やキャンセルされる可能性があります(契約書に記載)。
超えないようにしましょう。
僕は1万km未満で出品したかったので、そのように申告しました。
条件を決めたら出品

オークションの管理画面。僕のマカンは評価4.5 開始価格229万円。おそらくSellCaは市場価格300万程度で評価。
出品条件をFIXすると、SellCaからメールが届きます。
メールの案内に従い、出品手続きをします。
評価4.5の定義は公開されていませんが、SellCaのページに概要があります。
「4評価は使用感があるが問題のない状態」とありますので、4.5は問題なしのようです。
検査結果の評価は、中古車の状態を表す指標です。主にS(最高)からR(修復歴あり)までのランクで表され、車両の内外装の状態、走行距離、年式などを考慮して決定されます。例えば、S評価は新車同様の状態、6評価は良好な状態、4評価は使用感があるが問題のない状態を示します。評価が高いほど、一般的に車両の状態が良いとされます。

オークション最大手USSの基準。SellCaと基準は異なりますが、いずれも複数ランクで評価。

情報が更新されると、その都度サポートからメールが届く。入札も通知されるとのこと。
出品したら開始を待つだけ
開始時刻は決まっていますが、終了時刻は目安しかわかりません。
僕の場合、「10時開始、14時以降に終了。車両毎に終了時間が異なりますので、正確な時間はオークション開始時に決まります」とメールに書いてありました。
査定担当によると、一度に同時に2つオークションが開催されます。
オークションが盛り上がると終わらず、終了時間が後ろ倒しになります。
そのため、後続のオークションも後ろ倒しになるということです。
どのオークションから始まるかはランダムとのことですが、おそらくなんらかのルールで開催していると思われます。
僕がオークションを管理する立場だったら、モデルや年式等で入札数を予測して、盛り上がりそうな案件から開始すると思います。

スマホからもアクセスできる。※画像はiPhone
オークションがスタート!
ダイジェストです。

開始5秒前。ハラハラドキドキがピーク。

スタート!・・・・あれ?始まらない。
しばらくこの画面が続き、画面がバシバシっと更新されました。

入札されました!でも、開始まで4時間34分となっている?

284万まで入札されました!画面表示も適切に。
オークション開始直後は画面切り替え等でタイムラグがありそうです。
ちょうど同じ頃、サポートセンターから入札通知が届いていました。
入札されるたびにメールが届きます。

千葉のクルマ屋さんが最初の入札。開始直後に、日産シミュレーションの査定額をクリア。
先日、査定担当から「朝一で売切りランプが付くと、「やる気だな!」と買い手も熱が入り、注目されやすくなる」と聞いていました。
オークションが盛り上がってほしいので、画面から操作しました。

画面右下の「売切ランプを点灯する」をクリック

「ランプが点灯し売却確定」「取り消し不可」の注意表示

「上記内容に同意しました」にチェックして、決定ボタンをクリック

「売切価格を超えました!」の表示。ランプが点灯し、全国のクルマ屋さんに売る決意があることを知ってもらえます。
これが吉と出るか、凶と出るか、、
しかし、その後しばらく値動きしませんでした。
終了まで1時間を切り「こりゃミスったかな・・・」と思ったその時でした。

入札された!

また入札!だんだん間隔が短くなってきた。
と思ったら、またここで入札がとまり、、

残り10分に突入・・・

入札!+5000円。皆さん刻みますね

残り5分切ったところから頻繁に入札。
結果は…?!

313万円で落札されました!
朝一から売切ランプを点灯し、終了まで合計40件以上の入札でした。
結果は313万円で、予想した相場より高値になりました!
入札通知を見ると、最初に入札してくれた千葉のクルマ屋さん、その後に続いた東京のクルマ屋さんが最後まで盛り上げていただきました。
そのほか大分、徳島、静岡など全国から入札があり、このあたりSellCaに期待通りの結果でした。
一括査定で訪問してもらえるのは近隣県のみなので、広くリーチできますね。
最終的には、千葉・東京のクルマ屋さんではなく、別のクルマ屋さんが成約となり申し訳ない気持ちですが、ユーザとしてはLIVE感を楽しめたのも、期待通りでした。
朝一から売切ランプを点灯する効果はある?
入札40件以上でしたが、これが多いか少ないかはわかりません。
ランプを点灯した効果がわからないと思っていたところ、ちょうど査定担当から電話がありました。
そのあたりも聞いてみたところ、「このクラスなら通常は~20件程度」とのことで、古い年式でしたが、無事にお譲りすることができました。
車種やグレードなど条件によりけりと思いますので、皆さんが利用しても再現できる保証ありませんが、選択肢の1つとしてはありだと思います。
売切ランプを点灯すると、「売買成立」「売却確定」「取り消し不可」ですのでご注意ください!自己責任でお願いいたします。

9999kmで止めた走行距離。我ながらお見事。。お別れの悲しい気持ちを、ぼかしで表現したかのように見えますがiPhoneレンズが汚れただけでした。マカンさようなら!ポルシェの楽しさを教えてくれてありがとう!次のオーナーにも可愛がってもらって!